母が満足していて幸せなら子どもも幸せだろと考えがちですが、これは錯覚です。もちろん母親が望む方向に子どもを育てることは可能です。

良い学校に入って、良い職業に就き、他人が見たときには成功した人生を得ることは可能です。

しかしこれが子どもの幸福を保障してくれるのではありません。

このように育った子どもは、母の影響から抜け出すと、真っ先に探すのが自分の幸福です。しかし幸福とは何か、幸福のためには何をどうすれば良いのかが分かりません。そのために、自分が成し遂げた富や名誉を自分の私利私欲を満たす用途で使います。

他人を利用して攻撃する方法で自分の幸福を追求するようになります。共に幸福になることは考えたことも習ったこともないので、このような歪曲された方法で自己実現をするようになると、社会問題につながるのです。パワハラもその一例です。

歪曲された幸福の追求は、自分だけではなく、周りの人も含め、多くの人の心理を悪化させます。家庭内で幸福について学べなかった人は、社会に出たときに幸福を実現できないのは当然の結果です。

子どもの未来の幸福を保障してくれるものが何なのか考えてみてください。