資料室

戻る
タイトル

母を守ろうとする息子

作成者 マザーセラピー(ip:)

作成日 2021-01-12

閲覧数 132

評点 0点  

おすすめ いいね

内容


夫婦仲が悪く母が苦しんでいる場合、息子の観点から父に問題が多く、それによって母が苦しんでいると判断すると、息子は父には関心がなく母を守ろうとします。

 

息子がまだ幼いとしても自分にできる範囲で母親を守ろうとします。常に母のそばで母を笑わせたり喜ばせるために努力をします。よく言われる大人びた子になるのです。

 

母を守るために努力していたのに両親が仲良く映っている写真を見ると腹が立つこともあるのですが、現在は自分が母を守っているので父親に勝ったと感じます。

 

ところが、両親の仲が回復して幸せになると、息子は母に対する関心を絶って、息子自身が楽しいことを探し求めるようになります。だから息子を回復させるためには母がまず幸せにならなければなりません。両親が幸せになると息子は自分の道を探しはじめます。

 

母が苦しんでいる時、父親代わりに母を守ろうとする息子は本当に立派なものです。

 

実際のカウセリングの一例ですが、母一人で3人の娘と末っ子の息子を育てていました。女手一つで4人の子供を育てていた母親の苦労を見かねた末っ子の息子が、学校を辞めてバイトを始めました。

 

しかし、バイトをしながら不良の友達を遊ぶようになり自電車を盗みました。盗んだ自電車を売って母を助けようとしたのです。最初は訓戒処分で終わりましたが、窃盗が繰り返され裁判になり、少年院に入る直前になってカウンセリングにきたのです。

 

この時、上記のことをその子に説明をしてあげると、その息子は自分の気持ちをここまで理解してくれた人は初めてだと涙を流し、母親も一緒に号泣しました。そして裁判所にもこの内容を書面にして提出しました。

 

母は息子に、本当にお母さんのことを思っているなら学校に戻ってほしいと話し、その息子はその後、大検を受けて大学に進学しました。

 

この事例は息子が母親を守ろうとする気持ちが、誤った方向に向かった一例です。母が少しだけその気持ちを分かって正してあげると少年院にまでいくことにはならなかったでしょう。

 

家庭内で母親を保護するくらいなら問題ありませんが、社会的に問題となる不良と呼ばれる青少年たちが多くいます。

しかし、この子たちが自分の心理について説明をしてあげると素直に家庭に戻り正しい道へと歩んでいくことができます。

 

ところが、心理の仕組みについて知る人もおらず、教えてくれる人もいません。

子供が悪いわけでも、母親が悪いわけでもありません。

二人とも悪くないのに、家庭が壊れ、子どもたちが壊れていくのが現状なのです。


添付ファイル

パスワード
修正

パスワードを入力後、修正又は削除をしてください。

コメント修正

お名前

パスワード

内容

/ byte

修正 キャンセル
パスワード
確認 キャンセル

WORLD SHIPPING

PLEASE SELECT THE DESTINATION COUNTRY AND LANGUAGE :

GO
閉じる
TOP